会長エッセイ by 自殺未遂当事者の会-芯-

公共施設札幌エルプラザに活動拠点を置く「自殺未遂当事者の会-芯-」会長のブログです。

言葉にできない

”恋は一度と思ってた”

 

私は「恋は命がけ」だと思って生きてます。

だから今のパートナーがいなくなったら、私は死にます。

 

23歳の夏の日、私はある人を好きになりました。

今まではクラスメイトだったけど、クラス会の幹事を一緒にしたり、帰りも車で送ってくれたりと、優しい彼でした。

でも一か月も過ぎたころから怪しくなり、結果、私の一番の友達だった長い髪の女に、

彼を寝取られました。

 

そして、私は死を選びました。

けれど失敗し、神様に生かされました。

生かされた私は、彼を彼女をストーカーし、それが楽しみになっていき、

荒んだ生活を送っていました。

 

そんな私を、どうしようもない私を、救ってくれようとした人がいました。

17歳から私のいいとこ悪いところを知ってるただひとりの人。

 

私は、彼女を殺そうとしました。

殺したいという思いを抑えきれない私は、

部屋に彼女の遺影を飾った祭壇をつくったのです。

 

それを見たその人が、ある映画を一緒に観ようと言い観ました。

「手紙」という東野圭吾山田孝之主演の映画です。

犯罪者の弟の苦悩と葛藤を描いた作品でした。

それを観させられ、その人は「もし、さつきが犯罪者になったら、自分もそうだし、

家族親戚学校云々みんなに影響を与えることになるんだよ。

そんなことになってほしくはない。命を、人を大切にしてほしいんだ」と言いました。

 

その言葉が私のこころに刺さり、殺害計画は終わりました。

 

「私たちが幸せになる。それが一番の復讐だよ」言われ、

幸せの努力をしたけど、その人とは結局ご縁がなく結婚にはつながりませんでした。

でも、今でもいい飲み友達として、相談に乗ってもらったりしています。

付き合っていた時より、その関係がベストだったのかもしれません(#^^#)

 

今は今のパートナーと前向きに歩み続けています。☺

 

私は恋をするたびに命がけで恋してます。

勝つか負けるか。

 

さぁこの恋は勝てるのかな?w

 

自殺未遂当事者の会-芯-

会長 土屋さつき