会長エッセイ by 自殺未遂当事者の会-芯-

公共施設札幌エルプラザに活動拠点を置く「自殺未遂当事者の会-芯-」会長のブログです。

未遂のあとのケア

私は、講演の時にこういう言葉を口にします。

「自殺未遂した直後は、自殺についての状態やどのくらい自殺したいか、

なんの道具で自殺したいか、今でも自殺したいか」など、

ちょっと自殺未遂者を責める感じになってしまうが、

どの文献にもその言葉を「言う」と書いてあります。

実際私のスライドにもそう書いてあって、

それをもとに、お話をさせていただいてます。

でも、、、。先日、実際に娘さんが自殺を図って、苦しい状態にいると。

そんな娘に「まだ自殺したい気持ちが残っているのか、

どのように自殺をしたいか」など、口が裂けても言えない。と言われ、

その言葉がずっと引っかかっています。

私なりに考えてみたものの、答えはわかりません。

いいのか悪いのか。自分だったらどうなのか。

 

私は、入院の時に父に「お前は入院したいのか?」と言われただけでした。

ショックを受けてたみたいで、とても弱弱しく、悲しい声でした。

それだけ覚えています。

あとは、自殺についても、パートナーについても、

家族についても、友達についても、恋人についても、

何もかも考えられなくて、ぼーーーーーっとしてる入院生活でした。

ただパートナーの職場に電話繋がり、話せたことが、救いでした。

後のことは何も考えていませんでした。

 

でも、そんな時に、「まだ自殺したいのか?」なんて聞かれたら、

「はい。」と答えたと思います。

私の場合「自殺したいか」じゃなく、「まだ殺したいのか」が

先でした。

私を裏切ったみんなを殺してやりたかった。

自殺の前にそうしたかった。

でも、できなかった。

その辺については、後悔はあるけれど、

「幸せになることが、あいつらにとての最高の復讐だよ」と

パートナーは言いました。

 

そして、その復讐が今叶おうとしています。

 

絶対復讐(幸せ)になるんだから。